- 2020.10.04
- 2024.06.18
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家族との絆を深める結婚式の創り方
こんにちは、WEDDING LAPPLEの東浩二です。
コロナ禍での結婚式は、規模を縮小して家族を中心とした少人数スタイルが主流となりつつあります。
そんな時代の中で、本当に必要な結婚式の価値と意味とはなんなのでしょうか。
私は、結婚式を通して家族や一人ひとりとの絆が深まることがたいせつだと思っています!!
身近にいる方をこれからもたいせつに、愛しく思える時間になるように。
ここでは結婚式を通して、家族との絆が今まで以上に深まる時間の創り方をご紹介します。
ご紹介内容
1、少人数だから絆が深まるのではない
もし、結婚式のゲストは20名までしか招待できないとしたら、あなたは誰に来てほしいですか?
最近では、本当は友人も職場も親族も呼びたかったけど、大人数になってしまうので泣く泣く諦めている方もいます。
その中で、家族を中心とした親族とゆっくりと食事を楽しむ結婚式が増えているようにも思います。
気をつけないといけないのは、「少人数=絆が深まる」というわけではありません!!
では、どのようにすると少人数で行う結婚式で絆が深まるのでしょうか。
◇少人数の結婚式はプランナーの腕が試されている
結婚式の準備は、ふたりで初めての経験をしていくことになります。
ゲストとして出席したことがあっても、当人として迎えるのは初めてで、わからないことがあって当然なのです!
「何からどうやって準備していいかわからない」多くの方はそのように感じているのではないでしょうか。
だからこそ、プロのウェディングプランナーの提案が必要となります!
ここでしっかり考えないといけないのは、どのような場所と、どのようなプランナーだったら、家族の絆を深める結婚式を創ることができるのか。
少人数結婚式や家族挙式とうたっていても、本当に家族の絆が深まる時間にできるのかということです。
確かに、少人数で親族中心であれば温かい空気で過ごせると思います。
しかし、何も仕掛けがないと絆が深まったと言える内容ではない場合もあるのも事実。
もともと社交的で相手の家族とも仲がいい両家であれば、自然と会話も盛り上がるかもしれませんが、当日会うのが顔合わせ以来2回目という場合も多いでしょう。
多くの場合は緊張感もあり、打ち解けられるまでの関係になる前に結婚式が終わってしまうなんてことも。
だからこそ、いかにウェディングプランナーが、家族の絆が深まるようにとプランニングを立てることが必要となるのです!
◇空気を見ながら臨機応変に進め方を変える
また、少人数結婚式の場合は、ゲストの空気感を常に意識しておくことが重要なポイントです。
もちろん、新郎新婦がそこまで気を遣うことは難しいですし、そこは何も考えずに楽しむことが大事です。
ということは、ここも同じくウェディングプランナーの力が必要となりますね。
それでは、実際に行われた空気を見ながら進行を変えた結婚式の一例をご紹介します。
この日は18名の結婚式で、5テーブルに分けて家族親族と友人がそれぞれ座っていました。
1テーブルごとに新郎新婦が移動しながら食事をしていくという、少人数結婚式ではよくあるスタイルで、おふたりがテーブルに回ってきたら、ゲストからマイクを通しておふたりにメッセージをいただくという時間を設けていました。
ゲストの祝福の声をおふたりはもちろん、その他の方にも聞いてもらうのが狙いでしたが、途中のテーブルからマイクを使うのをやめました。
それは、マイクを使うことで自然な会話を途切れさせてしまうと感じたからです。
テーブルを移動していく中で、自然とテーブル内で会話が生まれていきました。
もともとは、周りのゲストの方にもおふたりへの祝福の言葉や、おふたりからのゲストの声を届けたいと思っていましたが、一番たいせつなのは、このテーブル内でのおふたりとゲストとの会話ということで判断しました。
その結果、ゲストも飾った言葉ではなく、いつも通りの言葉で祝福の気持ちを伝えられていました。
マイクを通して、ゲストのみんなに届けるのではなく一番伝えたい方に届けられるように。
もしこれが、おふたりとゲストの声を全員に共有したい場合はそのままマイクを使ったかもしれません。
親御様からの希望で、しっかりと来てもらった方を紹介してほしいという場合も同じです。
たいせつなのは、目の前で行われているパーティの進行を変えることでより良くなるということに気づけてすぐに判断できるか。
常に動いている結婚式ですから、タイミングが遅れてしまうといい流れも創りづらくなるのでプランナーの空気を読む力と判断力が大事なのです。
2、結婚式で家族との絆を深める時間
ここからは、実際に家族の絆を深める時間の過ごし方を、いくつかご紹介していきます。
ぜひ参考にしてくださいね。
◇紅差しの儀
これは、新婦とお母様の絆を深める時間。
花嫁の身支度の総仕上げとして、お母様から新婦の口紅を引いてもらうというものです。
同じ女性として、我が子に夢を託す時間だとも言われます。
同性の親は我が子に夢を託し、異性の親は我が子により強い愛情を注ぐと言われます。
母から娘への紅差しは、幼い頃の自分を思い出すような時間になります。
お母様には立派に成長した娘の花嫁姿を一番近くで見ていただけ、新婦には小さい頃に化粧をしてもらった記憶が蘇るような気持ちになります。
◇ファミリーミート
当日の着替えが仕上がってから、まずは親御様におふたりの晴れ姿をお披露目する瞬間。
時には兄弟も一緒に立ち会う場合もあります。
チャペル内で家族が待っていて、扉が開いておふたりの入場です。
ここで大事なことは、おふたりと親御様お互いの気持ちを交わすということ。
おふたりには、この日を迎えられた喜びとここまで支えてくれた親御様へ感謝の気持ちを伝える。
親御様には、晴れ姿の我が子への祝福の言葉をかけてもらう。
お互いの気持ちを贈り合うことで。結婚の実感もわいてくる時間となります。
◇アルバムを見る
幼い頃に親御様が撮影したであろう写真が入っているアルバムを一緒に見る時間。
披露宴の中では生い立ち映像を作る方もいますが、挙式前に1枚1枚手を止めて見ながら思い出を振り返ることができるアルバムを使うのもお勧めです。
きっと写真には、撮る側にも忘れない思い出があるはずです。
親御様がどのような気持ちだったのかを聞くのも、どれだけ愛情を注がれていたのを感じられるでしょう。
小さい頃見ていた写真が、実はこんな想いで撮られていたなんて知ると、また今までとは違って見えてくるのではないでしょうか。
◇ヴェールダウンの儀式
挙式の入場前後で行うのは、新婦のヴェールを下ろすヴェールダウンの儀式。
ヴェールには2つの意味があると言われています。
1つは、悪いものから新婦を守るという魔除けの意味と、もう1つは、優しく包み込む愛情の意味です。
挙式の入場後にゲストに見守られながら行う方が多いですが、入場前に家族だけの時間を設けてそこで行う方もいます。
誰のためのヴェールダウンなのか。
もしかしたら、ゲストがいる前では恥ずかしくてきちんと気持ちを伝えられない新婦とお母様であれば、入場前の控え室で行うことをお勧めします。
大事なのは、ヴェールを下ろしてもらうことで新婦は新郎の元へと嫁いでいく決意をして、母は娘を新郎に託す決心を固めるということ。
下ろしてもらったあとには、母と娘としてお互いの想いを伝え合うことが大事なのです。
◇挙式入場
挙式の入場のエスコートを親御様にお願いすることで、親孝行にもなります。
それは新婦だけではなく、新郎も同じです。
例えば、手を繋いで歩くことで、親御様には幼い頃を思い出してもらうことにも。
新郎新婦本人は覚えていないことでも、親御様は覚えていますからね。
あんなに小さかった手が、こんなにも大きくなっていたんだと感じる瞬間になります。
ここでは言葉がなくても、手と手から伝わる想いもあります。
そして、入場前に普段は照れて言えてない「ありがとう」の気持ちを伝えるのもいいですね。
きっと親御様にとって、一生の宝物になりますよ。
これまでのありがとうの気持ちを込めて、1歩ずつ進んでみませんか。
◇親御様から我が子への想いを伝える
挙式の入場をしてから一番初めに、司会者より親御様からお伺いした我が子への想いを伝えるという時間。
ここでは、子を授かった時の気持ちや、生まれた日のことを共有することで、周りの家族や親族も同じ情景を思い浮かべてもらうことができます。
おふたりからすると、今まで知らなかったお母様の気持ちを知ることができる時間でもあります。
または、どのような想いで名前をつけられたのかも紹介することも。
親御様からの最初の贈り物である「名前」に込められたメッセージを聞くことで、そのあとの結婚証明書に名前を書く時にその名前の重みを感じると思います。
このように、家族との絆を深める時間とは、新郎新婦には親御様からどれだけ愛情を注がれていたのかを感じることができます。
また、親御様にとっては、我が子の成長を感じこれまでの時間を愛しいと思える時間になります。
お互いの気持ちを通わせる、そんな時間を創ることがたいせつなのです。
「今までありがとう」「幸せになってね」そんな想いがあふれる時間にしたいですね。
3、結婚式ではなくても深まる絆
ここでは結婚式以外でも絆を深める時間をご紹介いたします。
◇宿泊を通して絆を深める
結婚式の前日にご両家の家族との時間を設けることで、自分の家族だけではなく相手の家族とも距離が近くなります。
これは、結婚式当日にそのまま宿泊するということでも同じ効果がありますが、大事なことはご両家の家族が同じ時間を過ごせる環境であるかということです。
宿泊の時間でたいせつなのは、お互いの生い立ちを知るということ。
新郎新婦にとっては、相手がどのような家族に囲まれてこれまで生きてきたのかと、自分がどのように愛情を注がれてきたのかを感じることができるように。
また、親御様にとっては相手のこと、家族のことを知ることで今まで以上にたいせつに感じ、我が事の思い出を振り返ることでかけがえのない存在であったことを感じる時間になります。
相手のことを深く知ることで心の距離が近づき、自分の家族のことも改めて愛しいと思えるのです。
それでは実際に行われた一例をご紹介いたします。
ここは、愛知県豊田市足助になる150年前に建てられた庄屋をリノベーションした古民家・ニンジャマンション。
雰囲気だけでも、どこか懐かしさを感じ幼少期を思い出すような場所です。
絆を深めるための仕掛けとして、おふたりの生い立ち写真を使ったカルタを作成しました。
写真を見るだけでも懐かしい気持ちになりますが、その写真1枚ずつに込められたエピソードをご両家の家族全員で共有していきました。
親御様は懐かしいと言いながら1枚ずつ眺めて、おふたりはその写真から感じることを言葉にして読み上げます。
大事なことはカルタをするのが目的ではなく、カルタを通してお互いの生い立ちを知り、親御様からもその当時の思い出を語ってもらうということ。
想像していた以上に温かい時間となり、家族の絆が深まっていくのを肌で感じる時間となりました。
◇フォトウェディングならではの時間
ここまでは結婚式を通して家族の絆を深める時間をご紹介してきましたが、フォトウェディングでも同様に絆を深める時間を創ることができますよ。
例えば、幼い頃を思い出して、お父様の肩もみをしてあげるのも言葉を交わさなくても心が通う瞬間になります。
幼少時代に、父の日に肩たたき券を作って渡したことがある方もいるのではないでしょうか。
娘からの愛情を感じ、父親の背中を感じる温かい時間になりますよ。
また、ご両家の家族も参加される場合には、食卓を囲むような家族団欒の様子も素敵です。
夕食はみんなで食べることをたいせつにされている家庭もあると思います。
お母さんが作った手料理を食べるように、みんなで和やかな食事風景を撮ることで家庭の味の話なども盛り上がりますね。
このように、結婚式でもフォトウェディングでも、家族の絆を深める時間は創ることができるのです。
4、夫婦の絆を深める
そして、もうひとつ絆を深めるというと、お互いの夫婦としての絆ではないでしょうか。
ここはご自身のこととしてぜひ想像してみてください。
◇ファーストミート
ファミリーミートは、家族におふたりの晴れ姿をお披露目する時間ですが、ファーストミートとはお互いの姿をお披露目する時間です。
今まで恋人として時間を過ごしてきたおふたりが、夫婦として歩み始める日。
たくさんの思い出を築いてきたと思いますが、その中でも結婚式は特別な1日となります。
きれいなウェディングドレス姿に身を包んだ新婦を、ドキドキしながら待つ新郎。
きっと初めてその姿を見た瞬間の気持ちは、出会った頃の気持ちを思い出させてくれますよ。
「この人と結婚してよかった」そう思える時間を創りたいですね。
◇手紙を贈る
シンプルでありながら、何よりも気持ちが伝わるアイテムが手紙かもしれません。
相手のことを思いながら、ペンを走らせ想いを乗せるという行為は、古くから変わりありません。
面と向かっては恥ずかしい気持ちも、素直に伝えることできます。
読む場面も無数に考えられるので、ふたりっきりの時間を創りたいという方には、カメラマンも入らずにふたりだけで心通わす時間にすることも。
たいせつな相手にありのままの気持ちを伝えることで絆が深まります。
◇誓いを立てる
一緒にこの先の未来への約束を立てる「誓いの言葉」。
誓う内容は、一緒にでもよし、お互いにでもよしと、決まりはありません。
大事なことは、この先の未来をどのように生きていきたいのかを考えるということ。
この誓いがこの先の人生でも支えとなるように考えたいですね。
5、まとめ
家族との絆を深めるということは、お互いの絆を深めるということにもつながります。
自分の家族だけではなく、相手の家族のことも大事に思え、これからたいせつにしていこうと感じることができれば、きっと幸せな家庭を築いていけると思うのです。
そのためには、どうすれば絆が深められる仕掛けができるのかを考えることが必要です。
結婚式を挙げる価値と意味を深めるためにも。
この記事が、家族の絆を深めたいと考えていたあなたのヒントにつながれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
WEDDING LAPPLE 東浩二
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