- 2019.07.12
- 2021.12.13
- その他
結婚式の新しい在り方|名古屋市近郊で入籍前日に開催された「心誓式」というふたりらしさを取り入れた挙式について
最近では海外やリゾートでは家族とこじんまりと過ごせる結婚式を挙げ、会社やご友人の方はメインに別日にお披露目パーティーを行うといった、二部制の結婚式が増えてきました。
その場合は、大体の方が挙式を行った数ヶ月後にお披露目パーティーを行うパターンが多いのですが、今からご紹介させて頂く結婚式はその逆のパターンで開催したスタイルになります。更には教会式を海外で行う事が決まっていたので、家族との大切なシーンはその日まで残しておきたいけど、ゲストに見届けて頂くセレモニーも何か行いたい。そんな想いを形に生まれた新たなる挙式のスタイルを、おふたりと一緒に考えました。
その名も「心誓式」。
何のためにその結婚式を行うのか、その理由を一番のコンセプトに置き換え、大切な方々に気持ちを伝える1日にしたいと考えていった結果、人前式をもっと自分たちらしい意味合いに変えていこうとこのようなスタイルの挙式にされた一つの結婚式。
今回は新婦さまにとって想入れいっぱいとなる、名古屋市から近くとなるバラ園をステージとした、アウトドアウェディングの中で行われた挙式についてご紹介させて頂きたいと思います。
(また違ったスタイルのカジュアルな雰囲気のアウトドアウェディングについては、こちらの記事でご紹介させて頂いております)
1.心誓式と名づけた理由とは
まずこの結婚式で「心誓式」とあえて名づけた理由。
それは、冒頭でも少し触れましたが、海外で挙式を家族に囲まれて行う事が先に決まっていたおふたり。でもやっぱり大切な方にもきちんと結婚のご報告をしたいと思って、別日でも結婚式を行う事が決まったのです。
どこで結婚式を挙げようか考えた結果、新婦さまのお父様がバラを大切に育てられている広いガーデンを私有地としてお持ちだったので、お父様にとって想いが込められた場所で行う事を決めたおふたり。ただ海外挙式はお仕事の関係上で夏を予定しており、バラが満開に咲く時期は5月の中旬となるたった約2週間だったのです。
ちょうど入籍もそのくらいを予定していたおふたりだったので、あえて入籍の前日に結婚式を行う事を決め、入籍に向けての決意表明を大切な方に伝えようと考え、
「心に誓う式」
お互いの心に誓う事と、見守ってくださるゲストに対して決意を伝えようという意味を込めて、心に誓う事をキーワードとした心誓式を行う事になりました。
2.今回の挙式の主な協力者
そんな「心誓式」と名づけた挙式は、従来の結婚式でよくある「ヴェールダウンの儀式」や「お父様によるバージンロードのエスコート」は、海外挙式でとっておこうという話になり、大切なゲストに挙式のお手伝いを頂く為に「ブライズメイド」と「アッシャー」の演出を取り入れる事になりました。
ブライズメイドとは、花嫁のサポート役で、アッシャーは花婿のサポート役の事を表現します。
欧米の文化を取り入れたものになりまして、結婚式当日にお揃いの衣裳を着て新郎新婦の身の回りのお世話をする事が一般的な取り入れ方となりますが、ゲストに負担をかけないようにと衣裳だけをお揃いにし、記念のお写真を撮影されるだけのお客様も中にはいらっしゃいます。
今回は両家の親御さまには挙式にあえて参加されないスタイルとして進行を考える事になった為、このブライズメイド&アッシャーとなるご友人の皆さまに挙式の介添人のお願いをし、ゲスト参加型の挙式として進める流れとなりました。
3.心誓式で行われた進行について
そんな「心誓式」で実際に行ったプログラム内容を、ご紹介させて頂きたいと思います*
まず一般的に挙式の始まりは、新郎の入場からスタートするところを、あえて新婦がブライズメイドにエスコートをされながら、バラ満開のアーチをくぐり笑顔で入場を行いました。
もうこの写真を見るだけで、海外の世界にいるような雰囲気ですよね。
エスコートをして頂いた後、花嫁姿の総仕上げとして本来ならお母様が行うヴェールダウンを、あえてブライズメイドに幸せになってねの気持ちを込めて行って頂き、
花嫁の幸せの象徴ともいえるブーケを、もう一人のブライズメイドから贈って頂き花嫁姿を完成させました。
完成された花嫁姿となり、新婦が新郎をお迎えします。
新郎もご友人となるアッシャーの皆さまとご一緒に登場。
「しっかり守ってやれよ」と祝福の気持ちを込めて、新郎のお支度もご友人に整えていただき緊張が笑顔になった瞬間です。
やっぱり親しい友人の笑顔は、自然とパワーをいただきますよね。
身支度が整ったところで、新婦の元までゲストに見守られながら入場を。
そして翌日の入籍に向けて、まずは結婚の決意表明を込めてゲストの皆さまの前でエンゲージメントリングを「必ず幸せにします」の気持ちを込めて新婦に送りました。
「幸せにします」の気持ちを伝え「よろしくお願いします」と答える新婦の幸せそうな笑顔。
ふたりが入籍をする意思を見守って頂きながら、心誓式がスタートしていきました。
ふたりの出会いを簡単にご紹介させて頂いてから、今回の挙式の軸となる「誓い」の時間。
5つの誓いを事前に考え、その内容を織り交ぜながら大切な方たちにメッセージを贈って頂きました。
ふたりが誓いに対して、笑顔で「はい、誓います!」と答えていく姿に、見守るお母様やゲストの中には涙を流されている方もいらっしゃいます。
ゲストからの誓いのメッセージを受け取り、新郎から新婦に向けての誓いを。
そして新婦から新郎に誓いを届け、夫婦として歩み出す為に大雪にしたい5つの約束をゲストの皆さんにしっかりと見守って頂く事ができました。
誓いを伝えた後は、ウェディングツリーを完成させ、
その後は、婚姻届の仕上げを行いました。
完成させた婚姻届けは、翌日に提出し無事に戸籍上も夫婦として結ばれました…*
婚姻届も完成し、ヴェールアップを行い、誓いのキスをして皆さんから祝福の拍手を受けるおふたりの様子。
フラワーシャワーとおめでとうの声をたくさん頂きながら、無事に皆さんに誓いを見守って頂く「心誓式」を結びとなりました。
4.本番の教会式の日にとっておきたかった、この日に過ごした親子の密かな時間
ゲストに誓いを届け、翌日の入籍に向けて「お幸せに」のパワーをたくさん受け取ったおふたり。
そんな心に残る心誓式となりましたが、実はこの挙式の前にはこんな親子の絆を結ぶ時間を設けていました。
それは、ヴェールダウンの儀式は海外挙式までとっておきながらも、家族にとって想入れ深い場所での結婚式が開催されるという事実と、翌日に姓が変わるという親子にとってはもの凄く大きな節目となる前日。
だからこそ「ここまでありがとう」の気持ちと「幸せになってね」の気持ちをやっぱり伝え合える時間が必要だと考え、本来はヘアメイクさんが行うヴェールをヘアにつける作業を、あえてお母様にお願いしお支度を整えて頂く事にしました。
ヴェールをつけ終わって、幸せそうに顔を見合わせる瞬間。影でこっそり見守るこちらも、結婚式が始まる前からウルウルきてしまいました。
翌日の入籍に向けて、結婚を報告する為の結婚式。
入籍後が一般的なスケジュールとなる方が多い中、入籍前にこのような結婚式を行ったら、より一層入籍に対しての想入れや実感が深くなってきて、このような選択肢も素敵な在り方だなと感じられた1日でした。
今回の結婚式は「心誓式」といった名前をあえてつけて、結婚式ではなく結婚を報告する事をコンセプトにし行った1日でしたが、これから結婚式を考えているおふたりにとっても、その結婚式はどんな目的をもって行うものなのか、是非ふたりの中で明確なものがあるときっと価値のある時間へと創り上げる事ができるはずです。
自分たちらしい挙式の在り方を、ぜひじっくり考えて見つけていってくださいね◎