ニンジャマンション結婚式レポート・豊田で行う家族式
皆さまこんにちは、WEDDING LAPPLEの東浩二です。
2021年に入り、新型コロナウイルス感染拡大により愛知県でも3度目の緊急事態宣言が出されました。
きっと、すでに結婚式を予定していた方も、これから考えていこうと思っていた方も、この先どうすればいいのかと悩まれていると思います。
昨年も、多くの新郎新婦さんと一緒に悩み、励まし、時には何もできない無力さに涙してきました。
そんな中でも思うこと。
それは、結婚するおふたりにとってこの先の人生を歩んでいく中で、支えとなる時間を創りたい!
私たちができることは、結婚式ができるかできないかの相談と向き合いながらも、結婚式がしたいと思える1日をご提案すること。
おふたり自身も、こんな結婚式ならやっぱりやりたい!!そう思えるものを創ることだと思うのです!!
この先もコロナ禍での結婚式は続きます。
しかし、それを悲しいと捉えるのではなく、この時代の中でも私たちは力強く前へ進んでいくことができたと思っていただけるように。
そこで今回は、2020年11月に愛知県豊田市の古民家で行われました、家族の絆を深めた結婚式のレポートをお送りします。
さまざまな結婚式のスタイルがある中で、この記事を見ていただいた方の選択肢のひとつに家族挙式が入ると嬉しいです。
少し長くなりますが、イメージがわくように素敵な写真もたくさんなのでぜひ最後までご覧ください!
1、家族挙式を迎えるまでに
まず、今回の家族挙式を迎えたおふたりですが、もともとは同年の5月に結婚式を予定されていました。
2020年4月に全国に初めて緊急事態宣言が出され、遠方から来るゲストのことも考えて5月から11月に延期する選択をされたおふたり。
招待するゲストも当初予定していた人数から家族だけでの結婚式に切り替えて、家族挙式として準備を進めてきました。
私たちにとっても、この日は待ちに待った大切な1日だったのです。
◇古民家ニンジャマンションとは
まず今回の家族挙式を行った場所からご紹介します。
会場:The Ninja Mansion(ザ・ニンジャマンション)
住所:〒444-2336 愛知県豊田市下佐切町日カゲ15番地
過去のブログでもご紹介してきた、愛知県豊田市の足助にある大自然に囲まれた古民家です。
実は、豊田市は人口の割に結婚式場が少ない地域でもあるので、もっと多くの方に知っていただければと思う会場です。
名古屋から車を1時間ほど走らせれば、素敵な家族挙式会場に来れます。
宿泊もできるので、今回は結婚式後に家族とゆっくりと時間をすごされました。
どこか懐かしい気持ちにさせてくれて、家族の温かみを感じられる場所なのです。
こちらで結婚式やフォトウェディングをされた皆さまからは、「また来たい!」「今度はゆっくり宿泊したい!!」という感想をいただきます。
過度な設備はいらない、シンプルでありながら心を通わせることができる空間が魅力です。
2、家族挙式当日のプログラム
それでは、結婚式当日の様子をレポートしていきますね。
皆さまもこの場所にいるような気持ちで見ていただけると嬉しいです!
◇お支度できるまで -心を整える時間-
この日は15時から挙式スタートということで、おふたりは11時30分に会場入りされました。
間もなくしてご両家のご家族も到着。
おふたり合わせて8名での結婚式です。
先に新婦さんからお支度が始まるので、通常新郎さんは1時間少し待ち時間となります。
この日は、会場に設置したメインツリーに思い出の写真を飾りながら着替えの時間になるまで待機です。
一緒に待つご家族とも一緒に懐かしい写真を見ながら、少しずつ緊張感がほぐれていくようでした。
こういう時間が結構大事なんですよね。
多くの場合は、着替え室に入ると出てはいけないということもあり、待っている間ひとりで緊張感が高まるなんてことも。
このニンジャマンションでは、家族中心の結婚式が多いので「いつも通りの中に特別感」を感じることができるのです。
親族と一緒にアルバムを見返しながら、「こんなこともあったねぇ」と思い出話しに華が咲いていきます。
小さい頃に、「その話、もう何回もよく聞いたよ」という経験はありませんか?
自分があまり記憶にない頃の話を、やたら楽しそうに家族や親戚が話しているということ。
年を重ねて思うのは、確かに姪っ子や甥っ子の小さい頃の様子ってよく覚えているんですよね。
だから、「あんなに小さかった〇〇ちゃんがこんなに大きなって・・・」なんて、よくあるおじさんおばさんからの言葉になるんでしょうね。
でも、こういう時間が家族や親族との距離を近づけていくんです!
こうして、新郎が親族との思い出に浸っている間に、新婦のお支度は進みます。
普段は自分でするヘアメイクをプロにお願いする日って、人生の中でもそんなに多くないですよね。
男性からすると、少し羨ましいなと思う部分です!^^
当日のヘアメイクは、事前にリハーサルをすることが多く、メイクさんとは結婚式が2回目に会う機会になります。(前撮りなどで会う場合も)
私たちプランナーは、最初にお問い合わせをいただいてから、たくさんの打ち合わせを重ねて当日を迎えます。
ただ、メイクさんの場合は少なければ当日初めまして、多くても2回目の状態でヘアメイクを進めていきます。
それでも、信頼関係を築くのがうまい!いつも安心して任せられるのは、技術だけではなく心のケアもしていただけるからです。
緊張する新婦の気持ちをうまく整えながら花嫁支度をしていくのは、さすがプロの技です!!
いつもの新婦から大きくかけ離れずに、本来持っている魅力を最大限引き出すのがプロのメイクさんだと思います。
緊張感の中にも、大きな決意を感じるようなそんな表情に変わっていくのが好きです。
この日は前日から雨の予報。
もちろん雨でも最幸の結婚式にする気持ちに変わりはありません!!
でも少し神様にもお願いしたくなります。。
◇ファーストミート -この人と結婚してよかったと思える瞬間-
そして、お互いのお支度が仕上がったところで、ファーストミートを行いました。
結婚式の中でも特に好きなシーンです。
今まで見てきたお互いの姿の中でも、一番の思い出となるような時間。
この人とこれから歩んでいく実感がわく時間。
数え切れないほど会ってきたどの姿よりも、美しく、かっこいいお互いの姿を目に焼き付けてほしい。
そんなことを思いながらお声をかけさせていただきます。
緊張しながらも、大好きな相手のもとへ一歩ずつ近づいていき、お互いの姿を見る瞬間。
このときの気持ちは一生忘れられない思い出となっているでしょう。
作られていない、心からの表情が表れます。
大粒の涙が溢れることもあれば、弾けんばかりの笑顔のときも。
おふたりの想いがそのまま素直に表情になります。
新郎さんのこの優しそうな表情。
世の男性の皆さま、普段は言葉にして言えてないこともこの日は必ず口にしてくださいね!!
「きれいだよ」「かわいいね」
花嫁姿になった結婚相手はどのように映るでしょうか。
◇記念写真 -当日の思い出を鮮やかに残す-
ファーストミートを終えた後は、おふたりの写真タイム。
今回は挙式まで家族にも晴れ姿は見せないとなっていたので、ふたりだけで写真を撮っていきます。
天気なんて気にならないほどの満面の笑み。
やっとこの日を迎えられたという気持ちが表れているようです。
ニンジャマンションを象徴する場所が、この縁側。
雨が降ってもなんのその。
どんどん素敵な思い出が撮られていきます!!
ブーケもウェディングドレスとすごく似合っています^^
デザイナーさんとこだわって決めた甲斐がありますね。
夫婦の表情って、だんだん似てくると言われますよね。
私自身も言われたことがありますが、確かにそんな気がします!!
楽しいことも辛いことも同じ時間を同じ気持ちで分け合うからこそ、似てくるんでしょうね。
おふたりの笑顔もそう感じるものでした!!
◇大切なゲスト -祝福の気持を届ける-
実は今回、この場所に来れなかった家族もいました。
新郎の弟さん夫婦です。
大切な家族だからこそ、一緒にこの日を過ごしたい。
そう思い、リモートで参加していただきました!!
リモートで生中継して結婚式を行うなんてことが、1年前には想像できたでしょうか。
コロナ禍で、人と人のつながりを感じたい、直接会えなくても心は通じているということをかたちにしてくれたのがリモートだと思います。
今回は披露宴が終わるまでずっとつなぎっぱなしで、同じ時間をすごしていただきました。
そして、挙式前におふたりの晴れ姿を見にきた友人の皆さま。
こうして顔を合わせて、おふたりからは「ありがとうの気持ち」を、ゲストからは「おめでとうの気持ち」を通わせることができるのは幸せなことです。
◇挙式 -お互いの心に誓う“心誓式”-
さぁ、いよいよ挙式の時間を迎えます。
前日は外の庭で挙式アーチを設置してリハーサルを行いましたが、まだ雨はやまずということで室内に変更しました。
もちろん雨でもまったく心配はいりません。
結婚式当日を迎えるまでにさまざまな想定をしているので、焦ることなく準備を進めることができました。
そして、おふたりの入場です。
嬉しそうに見つけるおばあちゃんの表情が印象的でした。
家族挙式の場合、ダイレクトにおふたりと家族との気持ちが通じ合うのがいいですね!
ここで初めてご家族に晴れ姿をお披露目です!!
この挙式をより良いものにするために、私たちがこだわっているのが生演奏です。
CDでも行うことができるのですが、生演奏にこだわる理由。
・シーンに合わせて曲に抑揚をつけることができる
・コメントに合わせて曲の長さを変えたり、抑揚をつけることができる
・その場にいる全員の心に響く感動を与えることができる
このような理由で、おふたりとも相談し可能な限り生演奏を取り入れた結婚式をご提案しています。
まず挙式の初めには、親御様から我が子それぞれの向けてのメッセージ。
小さい頃の思い出や、この先の幸せを願ってをひとつずつ言葉にして届けていただきました。
おふたりの心にもしっかりと届いたでしょうか。
その後、誓いのキス、指輪の交換を交わして、挙式の結びに未来へ向けての誓いの言葉です。
おふたりで考えたこの先の人生で大切にしたいこと。
お互いの心に誓いを立てていただきました。
コロナ禍でも結婚式を行う理由が、私は挙式にあると思います。
何よりも、この先をともに歩んでいくお互いに向けて約束を交わすことで、どんな困難も一緒に乗り越えていけると思うのです。
そして、この誓いを見守っていただいた家族には、これからもふたりのことを支えていただけるように、応援していただけるように、そう願っています。
挙式の退場シーン。
未来へ続く道のりを歩まれるおふたりの姿は、入場のときよりも晴れやかに感じます。
いい挙式になったなと感じた瞬間です。
その後は、家族との写真タイム。
前日は外でリハーサルした挙式アーチは入り口の土間スペースに飾りました。
素敵なフォトブースに早変わりです!!
◇会場コーディネート -心地よい時間をすごすために-
おふたりと家族の写真タイムが続く中で、先ほどの挙式会場を披露宴会場へとセットチェンジ。
シェフやメイクさんも一緒になって、短時間で整えることができました!
この日一番チームを感じる瞬間だったかもしれません!!笑
結婚式は温度感が大事です。
せっかく盛り上がった気持ちをそのまま保つように、間延びしない進め方が大事なのです!!
プレートの左側には1人ずつに正方形の木箱が置いてありますが、今回の食事会ではこちらに仕掛けがありました。
それは後ほど紹介しますね。
◇食事会スタート -家族との絆を深める時間-
先ほどの挙式セットとはがらっと変わった場所で食事会スタートです。
家族挙式の場合、アットホームに食事をメインとした時間をすごされる方が多いです。
「食事をメインにして時間って持つの?」
今までの結婚式を想像されると、余興やスピーチ、お色直しもあったけど大丈夫と思われる方もいるかもしれませんね。
「まったく心配いりません!」
食事をメインにしても、退屈させない工夫はできます◎
結婚式に出席して、あまり新郎新婦さんと話せなかったという経験はないですか?
家族挙式で大切にしているのは、おふたりと家族の絆を結ぶということ。
それは、会話の時間も重要な演出に入ります。
今回の食事会でも、シンプルながら心通わせるプログラムを考えていました!
お気付きの方もいたでしょうか。挙式のときにも、家族と同じ目線でパソコンが1台椅子に置かれていました。
そうです、新郎の弟夫婦さんも挙式に参加し、食事会に合わせて一緒に食事もスタートです。
お子様もいらして、お母様もお孫さんの様子を見れて嬉しそうです!!
◇料理 -おふたりからのおもてなしの心-
食事会で重要なのは料理ですね。
こちらのニンジャマンションで家族挙式を行う際には、出張シェフとして Your Chef さんに料理を作ってもらいます。
この出張シェフとは、レストランではない場所でもフルコースを作っていただくことができるのです。
ジャンルもフランス料理から和食まで幅広く対応可能です。
おふたりだけのオリジナルメニューでおもてなしできるのがいいですね◎
以前は大手式場で腕を磨いた経験もあり、見た目も味も最高です!!(そしてイケメン!)
料理がひとつの演出になることで、自然と会話も弾みます。
家庭でも、初めて作る料理が想像よりもおいしくできたときってテンションが上がりますよね!
この想像を超えるということが大事なのです。
事前に試食をしてメニュー内容を考えていたので、おふたりも安心して食事を楽しんでいただけたと思います。
◇親族紹介タイム -想いを届ける時間-
食事を進めていただきながらのプログラムとして、親族紹介の時間を設けました。
とはいえ、固い時間ではなく家族親族の皆さま一言ずつおふたりとの思い出などを話していただき、おふたりからもどのような方かの紹介をしていく時間です。
もちろんリモートで参加の弟さん夫婦のことも紹介していきます。
幼い頃の思い出話しは、おじさまやおばあちゃんからよく聞かされていたかもしれませんが、おふたりからおじさまやおばあちゃんに思っていた気持ちを聞く機会って少ないですよね。
きっと初めて「そんな気持ちだったんだ」と感じることもあると思います。
新婦さんからの言葉に、思わず涙ぐむおじさまの姿はまさにその表れでした。
おふたりからはこれまでの感謝の気持ちを込めて、家族からはおめでとうの気持ちを込めて。
この時間が今回の家族挙式では絆を深める時間になったと感じるものでした。
お魚料理を食べながら始まり、お肉料理が食べ終わる頃まで和やかな紹介タイムは続きました。
私たちも知らなかったおふたりの幼い頃の様子も聞けて、なんだか随分前から知っているような気持ちになりました。
◇ケーキ入刀 -幸せのおすそわけ-
その後は秋にぴったりな栗のクリームを使ったウェディングケーキの登場です!
こちらのケーキもYour Chefさん手作りのオリジナルです!!
結婚式といえばケーキ入刀はしないといけないの?
みんなやっているからやらないといけないわけではありません!
ただし、する意味があると感じられたなら素敵な演出になることは間違いありません!!
おふたりの場合は、サンクスバイトとしてお母様と妹様にケーキを食べさせてあげました。
息子から、お姉ちゃんから、ありがとうの気持ちを込めて行うことに大きな意味がありました。
◇記念品贈呈 -絆を深めるためのアイテム-
デザートタイムも楽しんだあとは、いよいよクライマックスへと入っていきます。
最初からテーブルコーディネートの一部として飾ってあった木箱。
この中身を全員でいっせいに見てもらいます。
中に入っていたのは、色とりどりのデザインのコップです。
皆さま思い思いにコップを手に取り、嬉しそうな表情をされていたのが印象的です!
このコップは、このあと宿泊をする家族とはさらに絆を深める時間になるよう、何か飲みながら語ろうよというおふたりの気持ちが込められていました。
ニンジャマンションでの家族挙式では、食事会後も宿泊を兼ねてゆっくりと思い出話をすることもできるので余韻にひたることができるのも魅力です。
◇感謝の言葉 -これまでの想いを込めて-
そして、おふたりからは家族に向けたお手紙を用意していただいていました。
これまでの人生で大きな支えとなってきた家族に向けて、しっかりと感謝の気持ちを伝える時間です。
結婚式で絶対に行わないといけない時間というものはありません。
ただ、こうして1つひとつの時間に想いを込めて、意味を感じられるものにすることが必要だと思うのです。
親御さまからすると、我が子から贈られてきたものの中でも特別な思い出になったはずです。
最後はリモートで参加していた弟さん夫婦も入っての集合写真でお開きです。
終始和やかな食事会でしたが、その中でもおふたりと家族の会話で絆が深まる時間になりました。
会話が最高の演出
そう思える家族挙式でした。
きっとこの日参加された家族の皆さまにとっても、同じように感じていただける時間になったと思います。
3、まとめ
気づけば7000文字以上にわたってお送りしてきました、豊田にある古民家で行われた絆を深める家族挙式レポート。
最後までお読みいただいた方、本当にありがとうございます!!
皆さまにとっても、家族挙式の魅力が伝わっていると嬉しいです。
この先は、ますます結婚式の価値や意味が大事になってくると思います。
コロナ禍だから結婚式を諦める、とりあえずかたちだけでもできればいい、そう思う方も増えるかもしれません。
しかし、私たちは全力でおふたりの気持ちを、「そんな結婚式やってみたい」に変えていきます!
そのスタイルは本当にさまざまで、これが正解というものではありません。
だからこそ、おふたりの本当の気持ちに耳を傾けられるよう丁寧にヒアリングし、この先の人生においても支えとなる時間を創れるように。
1組でも多くの新郎新婦さんが前を向いて力強く歩んでいけるように、サポートすることが私たちの使命だと思うのです!!
これからもこの気持ちを大切に結婚式を創っていきます!!
WEDDING LAPPLE 東浩二
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結婚式に関わるご相談は気軽にお問い合わせくださいませ。
コロナ禍におけるウェディングについてのお問い合わせが続いております。
おふたりにとって、少しでも気持ちが晴れるご相談ができればと思っております。
また、今回ご紹介しましたニンジャマンションでの家族挙式の相談会も開催いたします。
2020年1月31日(日)10:00〜17:00
体験型イベントとして、Your Chefさんの料理試食や、衣装試着、花嫁ヘアメイクも行なっております。
もしくは
にて「ブログを見て」とご記入の上ご相談くださいませ。