2025.02.01
2025.03.09
- パートナー紹介
司会者 合田千里さんにインタビュー 「だれひとり、置いてけぼりにしない1日にする」

今回は結婚式の司会者であり、フリーランスのMCとして活躍する合田千里さんにお話を伺いました。
ご紹介内容
結婚式の移り変わりによって見えてきた役割
LAPPLE「合田さんは、LAPPLEの結婚式に日々伴走してくださっています。合田さんが考える、結婚式においての司会者の役割とはなんですか?」
合田千里さん(以下 合田)「大前提は、結婚式を滞りなく進めることです。ただ色んな結婚式を経験するにつれ、司会者の役割も変化してきたように思います。最近は、新郎新婦やゲスト、さらにはそこに参加していない人たちにも『良いな』と思ってもらえる結婚式を創ることも、司会者の役割だと感じています。」
LAPPLE「そう感じたきっかけはなんだったんですか?」
合田「私が司会業を始めた27年前は、司会者はあくまで黒子であれと教わりました。目立たず滞りなく司会進行することが仕事だと。けれどゲストハウスやレストランウェディングのような、いわゆるオンリーワンの結婚式が登場すると、色んな演出が増えて今までの司会進行以外にもやることが増えたんです。幸いにも、自分の性格的に楽しいことが好きなので、変化に合わせて立ち位置を変えてきました。
「そんな中、とある結婚式場のオープンに司会者として関わることになりました。そこで揉まれる中で、それまで20年近く私なりの想いを持ってやってきたけど、新郎新婦のことを少ししか見れてなかったんだと気付いたんです。司会者は新郎新婦と関わっちゃいけないんだ、360度すべてを知る必要はないんだと思っていたから。
だからその時、どうせひとつの結婚式に携わるなら、たくさんの想いや情報を知らないと面白くないなと思いました。上辺だけの司会進行ならしなくていい、もっと深くその結婚式に関わっていきたいと思ったきっかけでした。」
LAPPLE「合田さんの中で司会者の在り方像が変化してきたんですね。今はどのように結婚式に携わっていますか?」
合田「もっと深く関わるために、新郎新婦についてのありとあらゆる情報を自分から取りにいくようにしています。前に別の結婚式場で、『私がもっと情報を知っていたら、してあげられたことがあったな』と感じた経験が何度もあったんです。
だから今は、新郎新婦の人となりや進行内容だけじゃなく、打ち合わせの様子の数時間の録画、どうしてその衣装・お花・アイテムを選んだのか?、新郎新婦がプランナーと話している些細な空気感、プランナーの迷いでさえ全て知りたいと思っています。その情報を知った上で結婚式に還元していくのが、私のできることだと思っています。」
ゲストの『楽しかった』の温度を上げたい
LAPPLE「合田さんの司会は、『だれひとり、置いてけぼりにしない』という言葉を体現しているなと感じます。何を大切に結婚式に携わっていますか?」
合田「ゲストの『楽しかった』の温度を少しでも上げられるように心がけています。新郎新婦にとって、ゲストが楽しんでくれればくれるほど幸せだろうなと思うから。
滞りない司会進行は当たり前として、ぽつんとしているゲストがいたら積極的に話しかけたり、『新郎新婦からあなたのこと聞いているよ』と、ちょっとした嬉しい驚きを届けてみたり…それがゲストひとりひとりの『楽しかった』に繋がって、ゆくゆくはふたりに届けばいいなと思っています。」
LAPPLE「合田さんは司会者の枠を超えて、新郎新婦の想いに寄り添ってくれているなと感じます。そして新郎新婦だけでなく、私たちプランナーの想いにも寄り添って一緒に結婚式を創ってくださいますよね。」
合田「プランナーが悩むのは、絶対に新郎新婦を想ってのことだと思うんです。誰よりも新郎新婦の事を知っていて考えているから。
結婚式の中で何かを判断する時、自分の正解を『こうじゃない?』って出したほうが楽かもしれないけど、答えを持たずにまずは新郎新婦とプランナーがどうしたいのかを聞く。それがその結婚式でのベストだと思うから大切にしたいんです。」
ふたりの人生を自分も楽しむ
LAPPLE「そんな合田さんが司会者を続ける原動力はなんですか?」
合田「ただただ、この仕事が好きなんですよね。なんでそんなに仕事をしているの?って言われるくらい。結婚式を通して、ふたりの人生を見て、知ることができるのが幸せなんです。『私が力になれたかな?これから先も幸せになるんだよ』と思えること、それだけで私も幸せ。
人には幸せであってほしいから、こうしたら幸せになってくれるかな?とは考えるけど、自分の人生には取り入れない。自分に対してはめんどくさがりなんですよね(笑)ふたりの人生を、自分も一緒に楽しませてもらっている感覚なのかな。」
LAPPLE「ふたりの人生に心から『おめでとう』『頑張ってね』を言える幸せ、私も共感します!」
合田「だから、人生を楽しませていただいている以上、生半可な気持ちではできない仕事ですよね。人生を垣間見る結婚式で使う言葉がありきたりなフレーズになってしまうのは嫌だから、どこまでも情報を知りたいし関わりたいし取りに行きたいと思っています。」
「新郎新婦のため」がブレないチーム
LAPPLE「それでは最後に、合田さんから見たLAPPLEはどんなチームですか?」
合田「LAPPLEの結婚式はどれも、根っこにある“情景が一生心に残る結婚式”という軸がぶれない。それが叶うように動いているチームですね。
そして、良い意味でプランナーのやりたいことが出過ぎていないように思います。プランナーの個性を前面に出すのではなく、あくまで新郎新婦のため、新郎新婦が叶えたいことは何かを考えて結婚式を創っている。
だから、司会者はじめ各クリエイターの持ち味や考え方を活かしてアサインして、結婚式当日も信頼して任せてくれるんですよね。これからも、このチームで一緒に結婚式を創っていきたいと思います。」

Profile
MC 合田千里
大学卒業と同時にマイクを持ち始め約20年。
結婚式・披露宴だけでなく、国際イベント・県市町村主催の式典・企業パーティ・など幅広いジャンルの司会や、スポーツ実況やテレビ・ラジオなど、メディアでの仕事も多数経験。
― 結婚式のカタチは多様化していても、ひとの想いだけは変わらない ―
独自で生み出した「ゲストを巻き込む空気づくりを特徴とし、おふたりの想いが真っ直ぐに届く結婚式を実現するために寄り添う司会者として指名され続けています。
合田さんInstagram @gouda723.mc