- 2019.11.28
- 2021.12.13
- その他
大公開!結婚式でお手紙を取り入れたオリジナル演出の方法
私たちWedding Lappleは2018年1月に名古屋の結婚式場で、お手紙をキーアイテムにオリジナルウェディングをお手伝いさせて頂いた1組の思い出深い結婚式があります。
その際のお手紙を使った演出が、実はあのゼクシィさんが運営するゼクシィネットさんの演出紹介ページにてご紹介を頂いております!
https://zexy.net/article/app000101482/
ゲストの心を動かす、お手紙を取り入れた演出。
それは涙もあれば、クスクスと笑い声も起こったり、一瞬にして会場内の空気が一つになった瞬間となったのです。
今回は、オリジナルのこちらの演出の方法を特別に大公開させて頂きたいと思います!
1.キーアイテムにお手紙を取り入れた経緯
・結婚式のコンセプト
このお手紙の演出を取り入れたお客様のコンセプトはこちら。
Love gathers here -愛がここに集まる-
おふたりが愛すべき人や物や想いが、ギュッと詰まった場所となったらいいな、
そんな願いを込めてこのようなコンセプトを掲げ、結婚式の準備をスタートしていきました。
*こちらの結婚式はDESIGN your WEDDINGとしてプロデュースさせて頂いた大切なお客様です
・お手紙を取り入れた理由
お招きする方達は、自分達にとって本当な大切な方達ばかり。
誰一人欠けてはいけなく、本当は一人一人に伝えたい感謝の気持ちがたくさんありました。
ただ、結婚式は約80名のゲスト数。約3時間のパーティーの中で、ゲストに一人一人に気持ちを直接ゆっくり伝える事は物理的に難しいのです。
そこで今回は一人一人に伝えたい気持ちは言葉で伝えようと考え、お手紙を取り入れた演出を行う事を決めたのです。
2.どんなお手紙を用意したのか
・ご用意されたお手紙のサイズやデザイン
一人一人、平等に想いを伝えようと用意したものはミニレター。
今回の結婚式のキーカラーが、”セージグリーン”だった為、会場の雰囲気を崩さないようにくすみのある封筒に、シンプルなホワイトのカードに言葉を埋め尽くそうとご用意をされました。
・お手紙を綴る上での夫婦共通コンセプト
ちなみにこのお手紙を綴るに当たって、おふたりの中で共通コンセプトを掲げて頂きました。それは、
「私にとってあなたと過ごした時間が、とても大切で価値ある思い出であるという事」
という想いを、表現するという事です。
完全にその人に向けた言葉である事を意識し、想いを言葉にして頂きました。
例 新婦から伯父様へのメッセージ)
「おじさんと一番過ごした時間は、幼稚園の頃だったね。あの頃は、お父さんもお母さんもお仕事で土日はいなかったけど、寂しさを全く感じなかったのは、おじさんが毎週遊んでくれたからだったと思っています。私にとっておじさんは、幼稚園時代の第二のお父さん的存在です。自分の家族だけでなく、従姉みんなとの時間をこれからも大切にしていきたいなって、おじさんが教えてくれました。ありがとう。」
・言葉を綴る上での注意点
言葉を綴る演出の中で、席札裏にメッセージをゲスト全員に綴られる方が多いかと思います。
この記事をご覧になっているあなたの中で、このような言葉を並べている方はいらっしゃいませんか?
例)今日は来てくれてありがとう。ゆっくり楽しんでいってね!
例)本日はありがとうございます。心ばかりの美味しい料理とお酒を楽しんでお過ごしください
もしこのような言葉を並べようとされている方、一度立ち止まってみましょう。
自分がその結婚式に出席して、席に置かれたそのメッセージを見て、どんな気持ちが芽生えますか?
席札裏に綴られたメッセージも、スタンダード化されてきました。せっかく時間を割いてご準備をされるものだからこそ、相手に本当に伝えたい言葉を綴られる事をお勧めします。
3.実際の演出の流れ
では、ここからは実際にお手紙を使った演出の進行をご紹介させて頂きたいと思います。
おふたりは、沖縄で家族だけの挙式を既に挙げられていた為、披露宴メインをご希望とされていた結婚式のご依頼でした。
ただ、披露宴メインとは言えども、普通に挙げる結婚式と同じくらい伝えたい想いがしっかりとお有りだったおふたり。
そんな想いを表現する為に、「宴内人前式」といった、披露宴会場の中で挙式を行う結婚式をご選択されました。
お食事会場の中で挙式って、何だか気持ちのメリハリをつくるのも難しいので、普通の流れで進行を進めてしまうと想いが伝わりづらいのですよね。
そんな理由から、結婚式は挙式→披露宴が一般的かと思いますが、披露宴→挙式といった流れにしたのです。お衣装も、一般的にはウェディングドレス→カラードレスをお召しになる順番かと思いますが、カラードレス→ウェディングドレスの流れに合わせたのです。
そしてパーティーの始まりはアットホームにお食事を楽しみながら、各テーブルに挨拶に行ったりします。ケーキ入刀などの楽しい演出も、全て先に行いました。
2時間くらいおふたりとゲストが一緒に過ごすパーティーを楽しみ、その後一旦おふたりにはお色直しの中座をして頂きました。デザートまでゲストにはゆっくり楽しんで頂きまして、いよいよクライマックスのセレモニーが近づいてきます。
このタイミングでお手紙を取り入れた演出を仕掛けて、会場内の空気を作っていきました。
まず、両家代表謝辞としてお父様にゲストの皆さまへご挨拶をして頂きました。
内容は、ゲストの皆さまへのお礼と、今からふたりの夫婦の誓いを見守ってほしいというお願いの言葉でした。
その後、会場内を暗くして生い立ち映像をご覧頂き、懐かしい日々を皆さんで振り返って頂きました。
忘れかけていた思い出が蘇ったりと、久々に再会したゲストとおふたりとの心の距離もだんだんと縮まっていきました。
約5分程の生い立ち映像が終了したら、司会者より
「おふたりがあなたに伝えたい気持ちを言葉にされました。お手元に配られましたお手紙を、どうぞ一斉にご覧下さいませ」
といったアナウンスを入れていただき、約30秒間 無音に包まれた会場内で、一人一人がお手紙を一斉に読み始めたのです。
今回のお手紙のコンセプトとなる
「私にとってあなたと過ごした時間が、とても大切で価値ある思い出であるという事」
その想いを、懐かしい思い出写真を振り返った後におふたりから伝えられた事により、涙が溢れる方もいらっしゃれば・・・
ご親族の皆さんも真剣に見入ってしまったり、
懐かしい思い出が更に蘇ったかのように、クスクスと笑いだしてしまったご友人もいらっしゃったり。
おふたりから伝えたかった気持ちがゲストそれぞれに伝わったタイミングで、セレモニーをスタートするといった流れの演出でした。
4.想いを伝える為に行った一手間とは
このお手紙のメインには、
「私にとってあなたと過ごした時間が、とても大切で価値ある思い出であるという事」
が一番表現されていたわけですが、もう一つの言葉を全員のお手紙に添えられていました。
それは、パートナーからゲストの皆さんへの「これからもよろしく」のお言葉だったのです。
結婚式とは、今までを振り返り、これからの関係性を更に深める1日。
だからこそ、自身のゲストだけに想いを伝えるのではなく、パートナーの大切なゲストへも想いを伝えたい、そんな愛のある想いを持たれ、全員に言葉を綴られていたのです。
「いつも元気をくれる存在だと伺っています」
「お家に是非遊びに来てくださいね。たくさんお話ししてみたいので手料理ふるまいます!」
「夫にとって大切な人は、私にとっても大切な人となりました」
初めましての方も多いからこそ、ゆっくりお話できなかったパートナーに対してもこのお手紙を通して心の距離が近くなった様子でした。
お手紙を80通綴るのは、とても大変な作業だったかもしれません。
でもお手紙を真剣に綴る作業を通して、大切な方の事を真剣に考える時間を作るという事は、この結婚式の準備期間を通さないとなかなか難しいもの。
そういった意味で、良い機会だったとおっしゃって頂けました。
5.実際の結婚式の映像
そんな結婚式の様子はこちら。終盤にお手紙からセレモニーに移る様子が流れてきます。
6.まとめ
結婚式でお手紙を取り入れたオリジナル演出の方法。
少しはイメージ湧きましたでしょうか?
言葉の贈り物は、多くの方に喜んで頂ける演出の一つです。伝えたい想いを何か強くお持ちのあなたは、是非取り入れてみてくださいね!
オリジナルウェディングの作り方がもう少し気になる方は、お気軽にこちらのLINEよりご質問くださいませ◎