- 2020.04.26
- 2021.12.13
- その他
Zoomを使った結婚式の可能性とは
新型コロナウイルスの影響で、結婚式の延期、キャンセル、実施で多くの方が悩まれています。
どうしても今の時期を逃すと、結婚式を挙げることが難しいという方もいるのが事実です。
そんな方へ、動画アプリZoomを使った結婚式をご紹介します。
今までの発想を少し変えて、今だからできる結婚式のあり方を考えてみませんか。
1、なぜZoomを使ってまで挙げる意味があるのか
最初にこのような疑問を感じる方もいるのではないでしょうか。
私も当初は、やはり結婚式は人と人が会わないと意味がないものと考えていました。
しかし、このような状況が続く中で、今しかできないこと、今だからできることがあるということにも気づいたのです。
大事なのは、誰に何を伝える時間にするのかということ。
結婚式をする機会がなくなることが一番悲しいことだと思うので、その代わりにできることではないでしょうか。
◇このような方にオススメ
・仕事の関係で今の時期を逃すと次に挙げれる機会があるかわからない
・妊娠により生まれてから挙げれるかがわかならい
・持病を抱えているなどの親族がいる
・仕事の関係で結婚式後にしばらく離れて暮らすことが決まっていた
・夫婦としてのけじめをつけたいと思っている
・コロナが落ち着いた時に改めて結婚式を挙げたいと思っている
挙げる理由は様々ですが、このZoom結婚式が未来につながる時間になればいいなと思います。
2、準備するもの
実際に行う場合はどのような準備が必要なのか考えてみましょう。
◇内容を考える相談する
もっとも重要なのは、どのような内容にするのかということです。
ただの飲み会であれば、オンライン飲み会という進行も考えずにみんなでおしゃべりするだけでいいのですが、結婚式となると少し工夫が必要です。
まずは、この会を開催しようと思った気持ちから整理していくと、誰に何を伝えるためにやるのかが考えやすくなります。
ふたりだけで考えずに、相談に乗ってくれるプロのウェディングプランナーに依頼するというもの方法の1つです。
◇Zoomをダウンロードする
使用するのは、動画アプリのZoomです。
Zoomはもともと、パソコンやスマートフォンを使って、セミナーやミーティングをオンラインで開催するために開発されたアプリなのです。
無料版では、1対1は時間無制限で、3人以上は40分以内となっています。
有料会員になれば、3人以上でも時間無制限で利用できるようになります。
その他にも動画アプリは存在ますが、録画機能もついているZoomが現時点ではオススメです。
◇ネット環境の整備
開催日の前には、自宅のWi-Fi環境を整えましょう。
配信中に動画が見れなくというトラブルを防ぐためにも重要なポイントです。
今の時期は、自宅で過ごす方がネットを利用することが多く、今までよりもネットが混雑することが予想されています。
古くなっているルーターの場合は買い換えることも検討してもいいかもしれません。
◇座る席の飾りつけ
新郎新婦は自宅にあるソファーやイスに座って進めていくことになります。
その場合、少し装飾があるといいですね。
結婚式のように華やかな空間を作り込む必要はないと思いますが、おふたりの背景が真っ白な壁だけでは寂しいかもしれませんね。
目の前や、両サイドに花を飾ったり、自宅にある観葉植物やフォトフレームで背景をデコレーションする方法も簡易的で費用も抑えられます。
◇飲み物の用意
ゲストもそれぞれの場所で動画をみていただくので、飲み物と料理はそれぞれが自由に用意します。
おふたりの場合は、飲み物だけでいいのかと思います。
通常の披露宴ほど長時間になるわけではないので、料理を食べるのは終わってからが望ましいです。
飲み物は、全員で乾杯もすることができるので好きなものを用意しておきましょう。
今まで準備してきた結婚式の準備からすると、これだけでいいの?と不安になるかもしれません。
ただ、今回はあくまでも予定していた結婚式の日にZoomを使って行うということです。
予定していた内容を同じようにゲストに届けるのは難しいので、できる範囲の準備でも気持ちが届けられるようにしましょう。
3、誰を招待してどれくらいの時間になるの?
続いては招待する方を決めていきます。誰を招待するのかと、人数によって内容が変わってきますね。
大きく分けると、家族と友人のパターンになりそうです。
◇家族を中心としたお披露目会
結婚式をする理由が、仕事の関係であったり、持病を抱えている親族がいる場合には、友人を招待せずに行う方がいいかもしれません。
寝たきりのおじいちゃんがいるなどの場合であれば、花嫁姿を見せれる機会になります。
一番の目的はドレスのお披露目ではなく、夫婦として歩み始めるおふたりの想いを届けることです。
その場合は、出張可能なヘアメイクを手配してもいいかもしれません。
しっかりとヘアメイクはしたいと思えば、すべてを自分たちだけで用意せずに、プロに任せるところを分けるという考えですね。
ドレスは当日着るものが自宅で使用するのが難しければ、代用でも問題はありません。
時間は、30分〜1時間ほどの内容でもまとめることができると思います。
◇友人との会話メインの時間
友人のみで行う場合、人数をどれくらい招待するかによって過ごす時間も変わってきます。
Zoomの場合、一度に会話ができる人数は6人までくらいでしょうか。
それ以上になると、会話が重なり誰が話しているのかわからない事態になることも。
オンライン飲み会などを経験された方ならイメージしやすいと思います。
そこで、少人数であれば飲み会のように進行を決めすぎなくてもその場のノリでも進めていけますし、10名以上になってくると進行役を自分たちか誰かに依頼して進めていくのがいいでしょう。
4、進行の例
実際にZoom結婚式を挙げる場合の進行の一例をご紹介いたします。
◇新郎新婦からの挨拶
まずは招待された方が全員入室できたら、おふたりから今回の結婚式の趣旨を説明するのがいいでしょう。
なぜこのような会を開こうと思ったのか、コロナが落ち着いたら結婚式を挙げようと思っているのかなど、ゲストにも今のおふたりの心境を素直に伝えることが大事です。
◇夫婦になる誓いの言葉
特に家族へのお披露目の場合には必要な内容かもしれません。
これからも会う機会がなかなか取れない場合、どのような方と夫婦生活を始めていくのかは親族であれば心配もあると思います。
これからこのような夫婦になっていきますという誓いを立てることで、ゲストからも応援していただくことになり、何よりもおふたりの中でも決意が固まることになるでしょう。
◇指輪の交換
例えば、指輪も用意しているのであれば交換のシーンを創ってもいいでしょう。
指輪に対して思い入れがある場合は、そのこだわりなども話してから贈り合うのもいいですね。
誓いを目に見えるかたちとして贈り合うことで、実感も湧いてきますよ。
◇プロフィール動画上映
もし結婚式のために用意されていたプロフィールムービーなどがあれば、この機会にゲストと見ませんか。
特に手作りされたものであれば、お披露目したいですよね。
それぞれの場所にいても、同じ動画を見ることで気持ちも一つになってきます。
この辺りから、ゲストもこういうかたちもいいねと思ってくるでしょう。
◇乾杯
誓いを立ててゲストの気持ちも一つになったところで、乾杯へと進みます。
乾杯のご発声は、おふたりでも、ゲストに依頼してもいいでしょう。
画面上にグラスを持ったゲストが笑顔で乾杯する瞬間の光景は、一生忘れられないものになることでしょう。
◇ゲストとの会話
ゲストが6名以下の場合は自由に歓談タイムでもいいでしょう。
10名を超えてくるような場合は、進行役を決めて進めていくのが間延びしない秘訣。
例えば、ゲスト紹介として、おふたりから1名ずつ大切な方々を知ってもらう時間にするものいいですね。
1人1人との会話の時間も生まれ、参加者もどのような関係性の方がいると知れたり、おふたりの知らない面も見れたりするかも。
反対に、ゲストからの質問タイムとして、おふたりに出会った時の第一印象や、どんなところに惹かれたのかなど、プロフィール紹介のような時間を設けることもできます。
和やかな時間を過ごせるように、集まっている方にも興味を持ってもらえる内容を考えましょう。
◇その他の演出
一般的な結婚式ではよく行うのが、ケーキカットセレモニーや、友人からのスピーチですね。
こういった内容ももちろん行うことはできます。
中には、余興をやってもらったという方もいました。
その場合、動きが早いダンスだったりすると映像がついていけないということもあるようです。
どのような内容だとしても、ゲストの気持ちが贈られるのは嬉しいですよね。
◇締めの挨拶
この結婚式の締めにはやはり締めの挨拶は必要です。
最初はどんな会になるのか不安だったおふたりも、ゲストと会話していくと自然といつも通りの雰囲気になっていくはずです。
最初にも伝えた、なぜこのような会を開こうと思ったのか、何を伝えたかったのかをもう一度振り返るといいでしょう。
距離が離れていても、心は繋がっていると思える挨拶になると素敵ですね。
このような内容を、おふたりだけで考えて進行していくのか。
仕切りが苦手という方の場合は、事前に友人に進行役を相談してみたり、プロに聞いてみるのも方法です。
おふたりが楽しめていないと、ゲストも心配になってしまうので、無理せずに頼れるところは頼むのがいいでしょう。
5、実施してみた方の声を調べてみた
インターネットでも、実際に企画してみたという新郎新婦や、サプライズで用意されていたという声も載っています。
その中から見えてくる、Zoom結婚式のメリットとデメリットを考えてみましょう。
◇メリット
・気軽に誰でもどこからでも参加できる
・1人ずつと会話ができる
・費用はほとんどかからない
・夫婦としての決意を固めることができる
・会えなくてもつながっているという実感が持てる
やはりメリットは、その気軽さでしょうか。
例えば、本来であれば参加することが難しい方でも参加することができるということ。
ゲストは自分の自宅にいながら、おふたりと会うことができるので、外出が難しい方でも、お子様が小さい方でも誰でも参加できるというのが最大のメリットのようです。
また、オンラインでも人と人のつながりや、温かさを感じることはできます。
このような時代だからこそ、どこか安心できるものなのかもしれません。
◇デメリット
・主にふたりで準備して進行を進めないといけない
・人数が多いと温度差は生まれるのかもしれない
・間延びしないように工夫が必要
まだ経験した方が少ないので、過去の事例をもとに創っていくというのが今のところは難しいです。
通常プランナーと一緒に打ち合わせを進めて、当日も司会者など全て進行を任せられるプロが付いていますが、当日の進行もおふたりで行おうとすると事前準備と当日の運営が大変です。
規模を大きく行いたいと思うのであれば、フリーランスのプランナー、フラワーコーディネーター、司会者、美容師なども手配する方法も有効的です。
ゲストにも間延びを感じさせないように進めるところがポイントになるのではないでしょうか。
ただ、デメリット以上にメリットの方が多いと感じるので、もし挙げようか悩むくらいであれば家族や親しい友人にまずは相談してみるところから始めるのもいいと思います。
6、まとめ
今回調べて見ると、オンラインでも絆を感じる結婚式はできるのだということに気づきました。
もちろん、直接会ってではないと感じられない温もりもありますが、それぞれに感じられる気持ちは違うのです。
結婚式を挙げる理由が様々あるように、Zoom結婚式も選択肢の1つとして考えられる時代です。
まずは予定していた日にZoom結婚式を開いて、改めて落ち着いてから結婚式をする機会を設けてもいいと思うのです。
大切な方と会うことすら難しい時期だからこそ、オンラインでも心はつながっているという実感が持てると思います。
1日も早い収束を願いながら、新しい試みにもチャレンジしていきたいと思います。
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