- 2020.10.19
- 2021.12.13
- 家族挙式
家族挙式に必要な3つのポイント大公開!家族共通の思い出を創る方法とは
みなさんこんにちは、WEDDING LAPPLEの東浩二です。
コロナ禍において、結婚式の価値や考え方は大きく変化しています。
その中でも失ってはいけないのが、結婚式は家族の絆を深める時間であるべきということ。
そして、結婚式は自身の家族だけではなく、相手の家族ともつながりを深める日だと思うのです。
特に最近増えている「家族挙式」というスタイルにおいても、家族との絆を深めるということはすごく大事なことです。
今や、どんな会場でも家族挙式プランは出されていますよね。
ただ、結婚式場によってどのような違いがあるのか、内容はどうなるのかなど、イメージしづらい部分もあるのが現状です・・・。
【人数が少ない結婚式=家族挙式】というように感じている方もいるかもしれません!
そこで今回は、家族挙式をただ少人数で家族中心の結婚式にするのではなく、自分の家族とも相手の家族とも絆を深める時間にするために必要なことをご紹介いたします。
さらに、結婚式前日に宿泊を通して家族同士の絆が深った結婚式の事例もお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください!!
ご紹介内容
1、家族との絆を深めるために必要な3つのポイント
結婚とは、新郎新婦が結ばれるだけではなく、これまで過ごしてきた環境も生活も違う家族同士のつながりも生まれます。
我が子だけでなく、結婚相手も自分の子どものように迎え入れるように。
自分の親だけではなく、相手の親もこれまで同様にたいせつに想えるように。
家族同士がお互いのことを理解し、1つの家族のように感じることができるようになりたいですよね。
そのような関係になれるように、3つのポイントをお伝えいたします。
◇共通の思い出を創る
まず1つ目は、両家の家族共通の思い出を創ることです。
今までの人生を振り返った時に、どのような家族との思い出があるでしょうか。
きっと、自宅での何気ない時間や、旅行に出かけたなど、たくさんの思い出があるのではないでしょうか。
これは、同じ場所で同じ時間で過ごすという、共通体験をしたことが思い出につながると思うのです。
そこでご提案したいのが、結婚式前日から両家の家族で宿泊をして思い出を創るということです。
前日が難しい場合は、結婚式当日に同じ場所に宿泊するということでもいいのです。
自宅ではない場所で寝泊まりするということだけでも特別感がありますよね。
その特別な思い出の中に、お互いの家族がいることで共通の思い出が生まれます。
これは、学生時代の修学旅行や部活の合宿と同じような感覚だと思います。
共通の思い出ができることで、その後の関係性が深まるという経験をしたことがありませんか。
一緒に過ごした時間の分だけ関係が深まっていくという効果があるのです。
◇絆を深める仕掛けが必要
そして2つ目は、宿泊を通して絆を深める仕掛けが必要ということです。
宿泊をするだけで、お互いの家族がそれぞれで過ごしていては共通の思い出にはつながりません。
ここで大事なのは、自分自身のことを相手の家族にも知ってもらい、相手の家族のことも知るということ。
例えば、アルバムを用意しておいて、全員で生い立ちを見ていくのも1つの方法です。
幼い頃の写真のほとんどは親御様が撮ったものだと思います。
写真を撮った時の思い出を話してもらうことで、新郎新婦の小さい頃の様子を知るだけではなく、親御様の思いも感じることができるのです。
過去を振り返り今があるということを知る時間が、お互いの心の距離を近づけていきます。
◇絆を深めるのに適した場所がある
最後に3つ目は、この時間をより効果的にするための場所が大事ということです。
きれいなロケーションで非日常を感じられる場所や、大自然の中で落ち着いて過ごせる場所。
どのような場所であったとしても、家族同士がテーブルを囲める空間が必要です。
お勧めとしては、畳の部屋で靴も脱いで自宅のように過ごせる空間です。
リラックスできる場所で、飾らない様子を知ってもらえる時間にできるといいですね。
2、大切な場所選び
◇絆を深める時間として選んだ場所
両家の絆をつなぐ場所として選んだのは、愛知県豊田市にある「ニンジャマンション」
150年前に建てられた庄屋をリノベーションして、民泊もできる施設として運営しています。
大自然に囲まれて、懐かしい日本の風景を感じる場所です。
映画の舞台にもなりそうな、この場所は一度来るとまた訪れたくなるそんな魅力があります。
そして、この場所で結婚式を迎えるのは、新郎実家が愛知県、新婦実家が北海道というおふたり。
結婚式は、このニンジャマンションだけではなく、北海道と長崎でも行うことになっていました。
コロナ禍において、ひとつの場所に集まる結婚式ではなく、おふたりがたいせつな方の元へ行く。
テーマは「会いにゆくウエディング」です。
3、家族の絆を深めた結婚式レポート
それでは、実際に絆を深めた結婚式の様子をご紹介いたします。
◇結婚前夜の過ごし方
おふたりは現在関東地方に住まれており、夕方にニンジャマンションに到着いたしました。
このニンジャマンションでは、BBQなどの夕食もご用意できるのですが、今回はおふたりが手料理を振る舞うというスタイルをとりました。
夕食の支度をしている途中で家族も到着。
我が子が作る料理が楽しみそうな様子でした。
まるで自宅で夕食を食べていた日常が戻ったように、テーブルを囲んで過ごす時間は20年前にタイムスリップしたかのようです。
宿泊を通して感じていただきたいのは、自分の家族だけではなく家族同士の絆がつながること。
そのための仕掛けを用意していくのです。
夕食後には、懐かしいおもちゃの飛行機を使って誰が一番遠くまで飛ばせるかを競ったりと、童心を思い出すグッズの登場です。
幼少期に遊んだことのある懐かしいおもちゃは、親子の時間を巻き戻したかのように大盛り上がりでした。
この場所だからこそ、自然と子どもに返ったかのような時間になるのかなと感じました。
また、同じ経験をすることで、それが共通の思い出となり両家の家族の心の距離も近づいていくのです。
その後は、夏の思い出といえば花火ということで、夜の空気も感じながらまだまだ楽しい時間は続きます。
打ち合わせの時から、夏休みを感じれる場所だと新郎が言っていましたが、まさしくそのような時間が流れていきます。
前日のお楽しみイベントの締めには、これも懐かしい「人生ゲーム」でさらに盛り上がっていきました!!笑
テーブルを囲んで家族の笑顔が溢れる時間。
まだ明日は結婚式が控えているということを忘れてしまうくらい、大いに盛り上がり家族同士の会話も弾む時間となったのです。
◇当日のスケジュール
そして迎えた結婚式当日。
まずは朝食の五平餅を食べてから支度開始です。
結婚式は、親族とお互いの友人も少し招待しての20名ほどで行われます。
大まかな流れは以下の通り。
9:00 お支度開始
10:30 写真撮影
11:00 挙式リハーサル
11:30 お出迎え
12:00 会食スタート
13:45 お色直し
14:15 家族へのお披露目
14:30 挙式
15:00 集合写真
今回は、洋装で会食をして、和装に着替えてから挙式という流れにしました。
通常、最初に挙式を行うことが多いですが、会食でゲスト全員のつながりも創ってから挙式を行うことで、祝福の気持ちがより大きくなるのでこのような流れとしました。
◇支度〜会食
おふたりの支度中には、家族が結婚式で使うアイテムを飾ったりするお手伝い。
このような時間も、家族共通の思い出となるのです。
この結婚式のテーマである「会いにゆくウエディング」では、おふたりとドレスとタキシードも一緒に旅をしています。
北海道でもおふたりの姿を家族にはお披露目していたので、早速写真撮影からスタート。
前日と同じ場所での撮影も宿泊しているからですね。
その後は、挙式の流れを説明してからおふたりがゲストをお出迎え。
家族中心の温かい結婚式では、堅苦しくなく初めから新郎新婦がゲストを出迎えるスタイルがお勧めです。
友人も初めて来る場所に歓声を上げながら、おふたりの姿を見ると自然と笑顔が溢れ会話が弾みます。
最初に挙式を行う場合だと、その前にはおふたりはゲストに姿を見せないことが多いですが、最初から会うことでゲストと写真を撮れたりリラックスすることができます。
ゲストの服装も正装ではなく、少し暑さもあるので涼しい服装で来てくださいと招待状を送っていました。
ちなみに、お父様のシャツはおふたりが用意されていたものです。
◇会食〜お色直し
グループごとでの写真も撮って、すでにアットホームな空気が創られました。
もともと入場はしない予定でしたが、先にゲストが着席していたのでおふたりを全員拍手で迎え入れてパーティスタート。
初めに、おふたりからの挨拶をいただき、今回の結婚式のテーマが共有されます。
その後は、テーブルごとにどのような関係のゲストなのかをおふたりから紹介していきます。
このように、結婚式のテーマやゲストの共有をすることが、一体感を創る上ではたいせつなのです。
乾杯は学生時代の友人に行っていただき、ここからは和やかな食事のスタート。
全員が見渡せる空間で、出張シェフによるフレンチフルコースが振る舞われます。
地元愛知県の名産物を取り入れた料理内容と、ドリンクでは蒲郡産のみかんジュースや、西尾抹茶のグリーンティなどもご用意いたしました。
地元の名産物を取り入れることも、料理でおもてなしする際には大事なポイントですね。
会食は、おふたりも1品ずつテーブルを回りながらゲストと一緒に料理を召し上がっていただきました。
古民家であるニンジャマンションは、南北に縁側があり換気対策もバッチリ。
ゲストには事前に、アルコールおしぼりやマスク、マスクケース、などもお渡ししてコロナ対策も万全で臨みました。
このような時代でも結婚式を安心して行える環境を創ることが、プランナーには求められることです。
会食中のイベントは、新郎のお母様とおば様の誕生日のお祝い。
新郎からバースデーケーキを運んでいただき、全員でハッピーバースデーを歌いました。
我が子の結婚式で誕生日をお祝いされたお母様は涙を流されていました。
そして、皆さまがデザートを食べ始める前にはおふたりともに和装へお色直しに入りました。
◇お色直し〜挙式
おふたりが和装姿に仕上がる前に、皆さまには北海道での結婚式の様子をスライドショーにして上映です。
家族にとっては懐かしい写真と、友人や親族にとってはその場にいたかのような気持ちになっていただけたと思います。
スライドショー上映後には、まず親御様に和装姿のお披露目です。
白無垢と袴姿を、挙式前に親御様にはしっかり見ていただきたいと思い時間を設けました。
その後は、お母様から新婦へ紅差しの儀として花嫁姿を完成させていただきました。
涙というよりは、笑顔溢れる和やかな時間が流れます。
そして今回の結婚式、会いにゆくウエディング愛知での最大の見せ場である、挙式へと進みます。
全国3箇所での結婚式をされるおふたりですが、和装を着るのは唯一愛知だけでした。
和装ならではの時間を創るためにも、挙式を後半に持ってきたのです。
入場はそれぞれの兄弟と登場です。
北海道では、新婦はお父様と歩いていたので、今回は妹さんと入場です。
親御様は席からその様子を見ていただきました。
子どもたちが何十年ぶりに揃って歩く姿は、どのように映ったでしょうか。
おふたりが揃ったところで、初めに誓いの言葉。
北海道では、新郎が新婦に向けて誓いを立てたので、新郎のふるさと愛知では新婦から誓いの言葉を立てられました。
その後、誓いのキス、結婚証明書にサインをいただき、新郎からゲストと自身の家族に向けたメッセージです。
新郎がどのように家族を想っていたのかを、一言ずつたいせつに伝えていただきました。
そして、家族の絆固めの儀として挙式の結びに、入籍した日に用意した記念樹に両家で水を差しました。
親御様からの愛情を注ぐように、両家がひとつに結ばれるようにと願いを込めて。
門出では家族とスタッフが用意した折り鶴シャワーでお祝いです。
おふたりの人生が輝かしいものとなりますようにと願いを込めて、全員で祝福の気持ちを贈ります。
◇挙式〜お見送り
挙式が終わってからは、愛知県名物の「お菓子まき」でおふたりからゲストへ感謝の気持ちを届けます。
初めて経験する方がほとんどでしたが、愛知県の結婚式ではメジャーな演出なのです。
大いに盛り上がったお菓子まきのあとには、この結婚式の最終イベント集合写真で本日一番の笑顔を収めました。
集合写真後は、グループごとでも記念撮影を行い無事にお開きとなったのです。
家族中心の温かい結婚式だからこそ、カチッとしすぎずに空気を感じながら進めることができました。
その場の状況やゲストの反応を見て、伝える言葉を変えたりするのもたいせつなのです。
こうして、おふたりと家族にとって絆を深める2日間を終えました。
4、なぜ絆を深めて家族と家族がつながる時間必要なのか
ニンジャマンションに限らず、宿泊を兼ねて行う結婚式ではこの仕掛けが大事だと思うのです。
◇この先も続く相手の親との関係
まずは、自分の親だけではなく相手の親ともこの先はお付き合いしていくことになります。
気を遣うこともあると思いますが、自分の親のように接していきたいですよね。
また、親同士もご縁があって出会ったのですから、いい関係性になってほしいですね。
だからこそ、宿泊という家族共通の思い出を創ることで心の距離が縮まり、相手の親御様とも、家族同士も話しやすい関係性になっていけると思うのです。
◇家族の温かみを知ることで描く理想の家族
そして、自分自身が家族を温かみを知ることで、この先の理想の家族像を描き創っていくことができると思っています。
幼い頃は毎年旅行に行ったりしていた家族であれば、自分も遊びに連れていってあげられる親になりたいと思う方もいるのではないでしょうか。
人は経験してきたものから理想を生み出すことができます。
この経験は、今後のおふたりの関係性にも影響を与えると思います。
◇機会を創らなければ生まれないもの
最後に、結婚式のような機会を設けないと自然に絆が深まるというわけではありません。
最近では、実家を出て入籍を初めてから結婚式を迎える新郎新婦も増えています。
今から50年ほど前までは、新婦は結婚前夜に親御様に嫁ぐ前の挨拶をされていました。
一度家を出たらもう戻ってくることがなく、覚悟を決めるような時代でした。
お盆と正月には親族が集まる光景も今では少なくなってきているのかもしれません。
だからこそ、古き良き時代のような過ごし方が求められていると思うのです。
この機会を設けなければ、結婚式後に両家の親同士は会うことがないかもしれません。
実際に、結婚式をきっかけに交流が深まったという声も聞きます。
もしかしたら宿泊してから迎える結婚式は、もともとの結婚式の原点なのかもしれません。
5、まとめ
今回は、宿泊を通じて両家の家族同士の絆も深まった結婚式をご紹介いたしました。
さまざまな場所で、さまざまなスタイルの結婚式が増えている中でも、たいせつにしたい結婚式が持つ価値と意味。
相手の家族とも自分の家族のように、気兼ねなく話せる関係になれるといいですよね。
コロナ禍でも、今まで以上に良かったと思える結婚式は必ず創れます。
宿泊を兼ねた「会いにゆくウエディング」というテーマで行った結婚式も、この時代だから生まれた時間でした。
この先も、おふたりの人生が豊かになるような時間を結婚式を通してご提案していきたいと思います。
WEDDING LAPPLE 東浩二
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コロナ禍におけるウェディングについてのお問い合わせが続いており、おふたりにとって、少しでも気持ちが晴れるご相談ができればと思っております。
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